6月にクリエーターズマーケット2023に初出展したので、その体験をレポートします!これから出展を考えている方の参考になれば嬉しいです。
クリエーターズマーケットとは?
クリエーターズマーケット(通称:クリマ)とはなんぞやという事から。クリマは東海地区最大級のものづくりイベントで、名古屋を中心としたハンドメイド&アートイベントです。モノつくりする人のコミュニケーションを目的として、愛知県のポートメッセ名古屋で年に2回、6月と12月の土日2日間開催されます。全国から約2,000ブース、来場者数は約2万人が集まります!(公式発表による)
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出展のジャンルもアクセサリーや雑貨はもちろん、服、クラフト、家具、アート、フードや体験ブースなど様々。
似たようなイベントに、ハンドメイドインジャパン、minneアートマーケット、デザインフェスタなどがありますね。今回私は雑貨部門で出展しましたよ!
出展ブースについて
出展料はブースの大きさで変わってきます。
ブースの種類
- 一般
- ミニ
- ビッグ
- 体験教室
- ギャラリー
- ライブイベント
- 企業PR
個人で出展される方のほとんどは、一般ブースかミニブースです。
お友だちと共同出展される方はビッグブースを選ばれたりします。
(画像はクリエーターズマーケット公式サイトからお借りしました。)
3号館が一般ブース・ビッグブース・フードや企業などのブース、2号館にミニブースや体験ブースがありました。3号館には毎回メインビジュアル作家さんなるものも登場したり、多数の作家さんが共同で出展し巨大なブースがあったりと、3号館に足を運ばれる方の方が多いのかな?というのが個人的な感想です。
今回私は様子見という事で、ミニブースを2ブース分申し込みました。
なぜ2ブースかというと、私だけの作品ではなく、オンライン講座の認定作家さんの作品も並べるため、少し広めの場所が欲しかったからです。
出展料
出展料
(2023年6月時点) | 単日 | 両日 |
一般ブース | ¥12,100 | ¥21,800 |
ミニブース | ¥8,500 | ¥15,300 |
レンタル料
レンタルでテーブル(サイズ5種類)やイス、ライトや背景パネルなど色々ありますが、私はとりあえずテーブル2台と電源を借りて、椅子は持ち込みました。
実際レンタルしたモノ
会場テーブルS | 両日¥3,000 |
電源500w | 両日¥5,700 |
借りてみて思ったのは、電源はいらなかったな、という事です。クレジット決済が出来るように端末を導入したので、充電が切れないようにと電源を借りたのですが、モバイル充電器でも対応できるような気がしました。
という事で、出展にかかった費用は下記の通りです。
出展料¥30,600(15,300×2ブース2日間)+テーブル¥3,000+電源¥5,700=¥39,300
出展までの準備
大変なのが、出展までの準備です。
作品を作るのはもちろんですが、作品を置く棚(什器)や、ディスプレイの為の布や紙モノの用意などいろいろありましたので、何を準備したかレポートします。
作品
今回の出展の一番の目的は冒頭にも書いたようにオンライン教室の卒業生さんたちの発表の場として出展したので、半分は生徒さんの作品です。なので作ることはそんなに大変ではありませんでした。むしろ生徒さんから送られてきた作品の仕訳けが大変でした笑
ディスプレイと什器
今回初めて出展して一番感じたのが、什器(じゅうき)の難しさでした。つまりディスプレイのための棚です。
イベントでレンタルできる机の高さはだいたい70cm。これは事務作業時に座ったときピッタリになる高さなので、立っている人にとっては低いんです。作品が見えないの。
高さ出しは重要と聞いていたので、いくつか下に置く台を持ち込みましたが、全然足らなかった!!高さは1mくらいまで上げた方がよさそう。
高さ出しの台が足らない作品は、テーブルに平置きとなったんですが、お客さんは腰をかがめたり座ったりしてご覧になってて、こりゃいかんなと感じました。絶対ダメだ。
興味あるけどよく見えないからいいや、と素通りしてしまう人もたくさんいるようでした。
10人中9人が素通りしてたのを、10人中5人に見てもらえるだけでも売り上げに影響するかもです。
手に取ってしまうと目立ってしまうので、見にくいという事は、興味あるお客さんからしたらプレッシャーになる陳列だったかもしれません。反省。
今回は地元開催でしたので車で搬入しましたが、遠征して出展する際は、いかに什器を軽量かつ小型にし組み立ても簡単で、設営疲れや無駄な労力、発送費を削減できるかがキモだと感じました。
高さは1mくらいになるようにし、什器は計量かつ小型!
安心安全と設営疲れを極力なくす
どこまで本気で什器を準備するかは、これからどれだけ出店に力を入れていくのか、遠征もするのか、大きなイベントじゃなくて、地元でのマルシェにするのかなど、ご自身の今後の展望次第だと思います。
什器って、高いですからね。
自分で作ってもいいけど、中途半端な出来になるならやらない方がいいし、倒れたり折れたりしない強度と安全性は絶対です。
そう考えるとちゃんと作れる人に頼んだり、買う必要が出てきて、それらの出費がかなりキツかったです。
布
机にかける布もバカになりません。もしこれからも出展していくなら大きめの布の方がイイし、ロゴ入りも憧れますね~!イベントによっては、防炎加工されているものと指定が入ることもあるので、その辺も考慮して購入した方がよさそうです。
私はカーテンを購入してテーブルにかけました。
(搬入直後のブースの様子)
販促用の紙モノ
まずはショップカードです。
Canva(キャンバ)というアプリで自作です。名刺やショップカード用の無料テンプレートもたくさんあって、その中から選んで作るだけなので超絶カンタンにできるし、そのままキャンバに印刷も頼めるので、初心者でもすぐに作ることが出来ます。思ったより持ち帰られる方が多かったです。
あとは値札や、作品のちょっとした説明のチラシも作って作品と一緒に展示しました。それも先述したように高さが低くて読みにくそうだったのが反省点です。
搬入について
先程も書いた通り、私は地元民という事で車で搬入しました。初出展なので、なにがどのくらい必要なのかわからず、必要そうなものを全部持っていきました。
おかげで衣装ケース4箱と椅子や布などは手持ちで、、なかなかな量です。これ発送したら料金いくらかかるの?と思いながら、今後は削れるものは削っていきます。
車搬入は、駐車場に止めてそこからガラガラ会場に持ってくるタイプと、会場付近に一時停車してパッと搬入して車を移動させるタイプがあります。
私は旦那さんに送ってもらって、一時停車での搬入にしました。
搬入時間は朝6時から10時です。
遠征組のガチ勢などは朝3時や4時から活動して駐車場は鬼のように混むと何かで見たので、朝4時半に起きて
6時に家を出発!到着したのが6時半。私が出展する2号館の駐車場にはすでに20台くらいが並んでいました。3号館はもっと多かったのかな?
6時40分の時点で会場に近い平面駐車場は満車とのアナウンスがあったので、以降は遠い駐車場に止めてガラガラもってくるか、一時停車して搬入するかの2通りです。(一時停車は一人30分まで停車できます。搬入したら遠い駐車場に車を停めて戻ってきてから設営スタートです。)
うちの場合は、荷物を降ろしたら旦那がそのまま車で帰っていったので、7時には搬入を終え、そのまま設営にとりかかりました。ありがたや~感謝感謝
(朝7時の会場の様子)
7時過ぎには待機車がすごい事になっていたと旦那が言ってましたので、早めに行っといてよかったです。
はじめての設営は二時間半かかり、10時に完成!朝ご飯を食べて11時開場という流れでした。私の後ろのブースの方は、10時半くらいに到着してバッタバタでした。遅刻か駐車場渋滞か…とにかく大変そうでした💦
にぎわっているブースとそうでないブースの考察
折角一生懸命制作して設営したからには、たくさんの方に見てほしいし、売上だって立てなきゃですからね。そのためにはやっぱりお客さんに足を止めてもらわなければなりません。
今回出展して強く感じたとこの一つに、誰かがブースでお話ししたり作品見てたりすると、何だろう?と惹かれて入ってきやすいという事です。
今回、全国各地から受講生さんがお手伝いや遊びに来てくれたので、私のブースの前でおしゃべりしている人が多かったんです。そのため、すでにお客さんがいると、他のお客さんも入りやすいようで、立ち寄ってくれることが多かったです。
逆に誰もいないときは、素通り率も目に見えて高かったように思います。
人が入っていないとこは、入りにくい。
誰かがいた方が入りやすいなんて、そんな事分かってるよ!と思うかもしれませんが、これはホントに如実に差が出るのでおしゃべり大作戦はかなり重要なんじゃないかと思います。
ブースも2ブース借りてて横幅が広くてお話ししてても邪魔になりにくかったのも良かったかな。
あと、私自身が他のブースを回ってて気づいたのが、いいな、買おうかな、と思って近づいても何も声をかけてもらえないと、買わなくていっか・・となったことです。
人によっては見てるだけだから放っておいてほしいという人もいると思うので難しいとこですが、「こんにちは」とか「ゆっくりご覧ください」の声かけひとつで、作品をしっかり見ようと思うかどうかが、私の場合は大きく変わりました。
次回改善したいこと
什器
もっと見やすいように高さ出しや、手に取りやすいように余白を持たせたディスプレイにしたいと思います。
バックヤード
梱包用の箱を組み立ててなかったり、お会計などの作業スペースが狭すぎたり、お金を受け取るトレイが無かったりと、狭いバックヤードが大変なことになってしまったので、スマートに梱包会計出来るような前準備とスペース確保も改善します。
作品内容
1,000円前後の手に取りやすいフックとなる作品が少なかったので、もう少し増やしてみようと思います。また、お子さんも多かったので子供が好きそうな作品も増やしてみようと思います。
ただ、価格を下げることはしたくないので、適正価格でやっていく。赤字の設定は絶対にしない。これは基本なのでイベントの雰囲気をみて、自分の作品はどのイベントにマッチしているのか、客層含めチェックする必要はあります。
釣銭
おつりが足りなくなったらどうしようもないからと、たくさん準備しましたが、そんないらなかったです。釣銭は常に身につけているので重くて重くて仕方なかったです。
100円30枚、500円10枚くらいで十分でした。
最後に
ネット販売しかやったことがなく、お客様の反応を目のまえで見られる今回の体験はとても貴重なものでした。めちゃくちゃしんどかったけど(笑)、それ以上に得るものがたくさんあったと思います。
一番は、今回の出展目的である受講生さんの作品のお披露目の場の提供。参加してくれた受講生同士がとても仲良くなって、楽しい!と言ってくれたのが嬉しかったです。また、自分の作品が目の前で売れていくという体験をすることで、これからの活動意欲も爆上がりしている様子でした。
また、みんなでブース当番を回して運営したのでトイレやごはん休憩、他のブースを見てお買い物する時間も確保できて、存分に楽しめました♪
なんとなくイベントに参加するのではなく、毎回目的や目標金額を設定して挑戦することで、改善点や反省点が見えやすくなり、進化しやすいのではないでしょうか。
やはりリアルでお客様とお話しできるという事はとても勉強になりますし、どんなものが購入されやすいのかリサーチもできます。検討されている方はぜひ挑戦されることを個人的にはおススメします♪
最後までお読みいただきありがとうございます。
遠征出展については下記のブログを参考になさってください。